藤田夫婦は、周囲から見ても理想的な関係だった。

結婚して8年。仲は良い。会話もある。笑い合える。ある事を除いて。
――ただ一つ、‘夫婦の営み’だけがない。

性的な接触に嫌悪感を抱いてしまう妻・裕子。
夫を愛しているのに、どうしても身体が拒絶してしまう。

悩み続けた末、二人は‘性機能改善専門施設’への短期入院を決意する。
三日間の治療を終え、帰宅した裕子は――別人のように変わっていた。

潤んだ瞳。熱を帯びた吐息。
これまで触れることすら避けていた彼女が、自ら夫を求めてくる。

「ねぇ……もっと。もっと激しく突いて」
失われていた夫婦関係を取り戻したかに見えた二人。

妻は‘治った’のか。それとも――何か別のものに変えられてしまったのか。
愛と欲望、治療と洗脳の境界が崩れていく。