残業が当たり前、帰れない社員のために仮眠室まで完備された広告代理店・栄光メディア株式会社。いわゆるブラック企業だ。
そこへ新入社員・山野麻弥が入社する。
研修でついた上司は、営業実績トップクラスの富田課長。
最初は「できる女性になりたい」と目を輝かせていた麻弥だったが、ある日、勤務後の課長室で「契約が結べないときに使う、とっておきの手段」を知らされる。
それは、女性社員たちがいつの間にか当たり前のように使い、結果を出してきた‘あるやり方’だった。
戸惑い、涙を浮かべながらも「わかりました」と頭を下げる麻弥。
翌日から始まる初の営業同行。
相手は年配の男性高田一重(54歳)。交渉は難航し、課長は「ちょっと席を外す」と会議室を出る …。
その後、麻弥はトップクラスの営業成績を残すようになる。
一年後、新入社員たちに「当社のトップ営業」として紹介される彼女。
しかし、眼鏡の奥の目には、もうあの日の輝きはなかった。
―彼女が何を失い、何を手に入れたのか。























