誰にも甘えない’鉄の女社長’花束 結花(28)と、
年下で、ずっと結花さんに憧れていた僕・光が付き合って1ヶ月。
仕事でもプライベートでも隣にいて、
僕にだけ見せてくれる、とびきり甘い顔――
そんな幸せな毎日に、ある日を境に、ほんの少しだけ影が差す。
いつも通りの完璧な仕事ぶり。いつも通りの凛とした横顔。
なのに、ふとした瞬間に向けられる、じとっとした視線。
話しかけても塩対応。LINEもどこか素っ気ない。
原因は、3社合同のミーティングで、僕が若手デザイナーの女の子――星音 雪乃さんと’楽しそうに話していた’こと。
小柄で、誰にでも笑顔で、仕事もできて、名前まで可愛い女の子。
「…あの子みたいに 可愛く笑えない」
相手に非がないことは、頭ではちゃんと分かっている。
それなのに、気持ちだけが追いつかない――
生まれて初めての嫉妬に戸惑う、不器用な彼女。
仲直りの夜、結花さんは涙目で、僕に独占をねだった。
「私だけを見ててっ?」
そして迎えた、付き合って1ヶ月の記念日。
湖畔の高級旅館で、赤ビキニで妬かせ返し、
露天風呂で声を殺し、
ふたりだけの湖上花火の下で――
「花火みたいに一瞬じゃなくて ずっと私のそばで光ってて欲しいっ」
鉄の女の、初めての独占ベタ甘。
止まらない夜が、静かに更けていく――。












































