ある夏の日――。

母の再婚をきっかけに都会から田舎へ引っ越してきたギャルのマヤは、
退屈な毎日にうんざりしていた。

煌びやかな街、夜ごと遊んだホストのユウジ、そして親友リサとの思い出。
すべてを置いてきた彼女には、この田舎での生活に何の希望も見いだせない。
家にも居場所を感じられず、放課後の田舎道をあてもなく歩いていたマヤ。

そんなある日、唯一の同級生であるオタク3人組が人目を避けるように
怪しげなプレハブ小屋へ入っていく姿を目撃する。

そこは今ではほとんど見かけなくなったDVD・雑誌販売所、
いわゆる「エロ本自販機コーナー」だった。

「あいつらの弱みを握れば――」

都会へ家出するための資金稼ぎを思いついたマヤは、
軽い気持ちで彼らを追いかける。

しかし、その出来事をきっかけに、彼女の運命は思いもよらない
方向へと動き始めるのだった……。

田舎に馴染めないギャルと、冴えないオタクたち。
ひとつの出会いから始まる、ひと夏の物語。