「ヤリたい。」
それだけの理由で声をかけた地雷系女子――黒羽魅亜(19)。

ツインテールにピンクのリボン、黒フリルのゴシックファッション。
顔立ちは異常なほど可愛いのに、自己肯定感は底抜けに低い。
「私なんかでよければ」とあっさりOKを出す彼女に、
木村晴人(19)は罪悪感と興奮が入り混じった感情を抱く。

身体目当て――その下心はすぐに見透かされる。
「どうせ身体目当てなんでしょ」
直球で刺されても、彼女は拒まない。
「私があげられるのは身体ぐらいだから」

その言葉を聞いて、晴人は初めて「違う」と言った。
ヤリたい。でも誰でもいいわけじゃない。
黒羽さんとヤリたいんだ。

不器用な嘘と、不器用な本音がぶつかり合う初体験。
「私なんかに好きになられて、うれしい…?」
「超うれしい」

身体目当てで近づいたはずが、
気づけば彼女の自己否定を許せなくなっている。
低い自己肯定感と、重すぎる一途さに振り回されながらも、
二人は少しずつ本気になっていく。